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前回の続きです。
ゲイの恋愛はなぜ続かないのでしょうか。
一時の出会いを求めている人の方が多いからでしょうか。
年齢や見た目がモテに直結するといったシビアな外見至上主義だからでしょうか。
ゲイ業界が慢性的なタチ(セックスをする時などにリードする側)不足だからでしょうか。
業界にはあまり出入りがない、いわば野良のゲイのような立場の僕から見ると、僕が思うのは、ゲイの恋愛では、そもそも特定の相手と関係を続けていくことをあまり重要視していないことが多いのではないかということです。
肉体だけとか、単身赴任の間だけとか、条件付き、期限付きといった刹那的な感じが否めないように思います。
(とはいえ、僕に全くそのような兆候がないかと言えば、これまでの話の流れを見ていればわかる通り、否定しきれないのですが)
もちろん、日本での同性同士の関係では、異性愛のように結婚と同じくらいの保証がないどころかお互いの関係がバレることで、自分の生活を脅かすかもしれない可能性を持っているわけですから、そのような社会的な障がいを前に、ゲイ個人が投げやりな気持ちになるのは理解できます。
もっと正直に言えば、関係の継続に対する諦めにも似た気持ちは、自分の気持ちとも、さほど距離があるように思えないのです。
社会的な状況は括弧にいれるにしても、ゲイ業界が長く恋愛関係を続けていけない状況にあるとしたら、ここで恋愛関係を続けていくために1人のゲイとして、どうすればよいのでしょうか。
僕が今回お話するリアル(インターネット上の掲示板がきっかけではない)の出会いから始まった関係は、ゲイが恋愛関係を続けていくためにヒントになるでしょうか。
恋愛関係を長く続けていこうとすることは、ゲイに限らず、一般的に恋人たちにとっても同じ望みであるように思いますし、そういう面では読者の方にとっても何か役立つことがあるのではないでしょうか。
新しい土地、新しい人間関係、新しい出会い
大学院に進学した僕は、新しい土地での新しい生活、新しい友人との関係を満喫していて、誘われればとにかく色んな場所に出て行っていました。
その頃には掲示板を見る習慣も無くなり、恋愛にまつわることはしばらく何もしていない状態でした。
それでも僕の日常は満ち足りたものだったと自負しています。
そんなある日、海外帰りの人が面白いおみやげを持ってくるから顔を出しに行こうといつものように突拍子もない誘いを友人から受けて、僕はその誘いのままに約束をした場所に向かいました。
僕個人は、その海外帰りの人とは全く面識がありませんでしたが、それは大した問題ではありませんでした。
訪れた先は屋外のバーベキュー会場で、そこにはすでに10人近い人がいました。
誘ってくれた友人以外に特に知り合いもいなかった僕は、友人が別の場所に移動してしまうと、自分の好きな肉と人参だけを拾いながら、会場の端で、最後に出てくる焼きそばの登場を待っていました。
暇を持て余した僕がおもむろに空を見上げると、数えるほどしかない雲が、空の青の中に溶け込んでいるようでした。
雲と青の境目に目を凝らしていると、その境目が曖昧になる気がして、なんとも幻想的な気持ちになっていたと思います。
長い付き合いの始まり
「空が青いね」僕は不意に誰かに話しかけられました。
僕が声の先を見やると、そこには僕に微笑む中性的な男性がいました。
彼の両手は何やら作業をしているようでしたが、顔は僕の方に向けられていて、そんな彼のことを器用だなと思いました。
時折肩に触れるほどの長さがある茶髪に、大きな茶色の目、黒いワイシャツを着て、その上から斜めがけのエナメルバックを下げた彼が、例の「海外帰りの人」だと知ったのは、僕らの話がずいぶん盛り上がった後でした。
これが僕の次の恋愛相手である、けいちゃんとの出会いでした。
彼との出会いは、これまでの関係とは比べものにならないほど長い付き合いになっていくのでした。
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