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ゲイの恋愛関係を長続きさせるために必要なこと 

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誰かと恋愛関係になるためには身構えすぎないことが大事なのではと、以前お話をしました。

そして晴れて恋愛関係になった際には、できるだけ長持ちさせたいと思うものですが、どうしたら続くかとなると、そのコツはなかなか難しいことです。

この問いに僕が出した暫定的な答えは、相手に対する尊敬を持って、そしてそれを持ち続けることだと思うようになりました。

答えを聞いてみれば、案外月並みなことかもしれません。

ですが、相手を尊敬するとは具体的にはどのようなことなのでしょうか。

相手を尊敬するために自分は何をすればいいのでしょうか。

例えばフランス人のように、相手を呼ぶたびに、「僕の愛しい人」とか「私の愛」や「わが人生」と幾通りかの呼称を使い分け、その上で「すごい」「君は天才だね」と相手を褒めればできるのでしょうか。

文化が異なる日本では、なかなか現実的ではない気がします。

逆に相手から、可笑しな人、キザったらしいと思われてしまう可能性もありますし、それどころかバカにしているのかと反感を持たれてしまうかもしれません。

相手を尊敬すると恋愛関係は長続きするという答えに至ったのは、僕が前回出会った彼との、けいちゃんと出来事が大きく関係しています。

彼との関係は僕に様々な変化をもたらしたのでした。

変化したものの中の1つには、恋愛観もあります。

簡単に言えば、恋愛関係なんて長くは続かないから、と思っていたのが、関係は続いてく、続けられると思うようになったのです。

僕が大きく変わるきっかけになった彼との関係を今からお話していきたいと思います。

モテ女のけいちゃん!?

僕とけいちゃんはバーベキューで会ったその日から話が弾み、2、3時間後に別れるまで、ずっと一緒にいました。

話が弾んだことの理由に、専門の研究領域という院生(大学院生の略称で、院生)らしい共通の話題があったことも確かですが、僕はけいちゃんの物腰がとても好みだったのもその1つに当たります。

けいちゃんが中性的な外見をしていたとは前回お話をしましたが、彼の仕草や態度がそれを一層引き立てていました。

例えば、笑う時には手を口の近くに持っていった後、ボーイソプラノくらいの音域で高らかに笑い、屈む時には、足を揃えてから体勢を低くし、バーベキューで焼き上がった物を取り分ける時にも、参加できていなそうな人にこそ声をかけ、自分が取り分けた紙皿を渡すというものでした。

言うなれば、けいちゃんは淑やかで気遣いもできる、モテ女(モテる女子)のような存在、彼から取り分けてもらった焼きそばを頬張りながら、僕は初対面の彼に対し、そのような印象を抱きました。

別れ際には、けいちゃんの方から僕に自分のメールアドレスを教えてくれて、「今度は、うち(彼)の近くにある美味しいタイ料理屋さんに行こうよ」と誘われました。

僕は彼の誘いに快諾し、その場を後にしました。

その時の僕は、いつも友人に誘われて約束場所に向かう時よりも、彼から誘われることを心待ちにしていたと思います。

冬の日の再会  

日常生活を送りながら、僕は彼からの誘いが来るのを待ちました。(僕は彼に連絡先を教えましたが、彼のメールアドレスを聞くのを忘れてしまい、連絡ができなかったためです)

しかし、1週間、2週間、数週間、1ヶ月と時間が過ぎていき、僕は彼のことを理由にして、携帯に意識を向けるのを止めました。

それから更に数ヶ月が過ぎた頃、僕の記憶の中で彼が占める位置は、ほぼ隅に追いやられていたと思います。

それから半年が経った頃、突然彼からメールが着ました。 受け取ったメールを開いてみても、誰から届いたものなのか最初はわからないくらいに、僕の中の彼の記憶は、おぼろげになっていました。

初めて会った日から季節はすっかり様変わり、一年の終わりの恋人同士のイベントを目前に控えた、寒い日のことでした。

久々に会った彼は、寒空の下、白いワイシャツ1枚の薄着でいて、思わず「寒くないの?」と尋ねたのが再会の言葉になりました。

けいちゃんは「冬は厚着をしても寒いものだから、厚着しないようにしているんだ」と僕の問いに対する応答になっているのか怪しい答えを返しながら、半年前に約束をしたタイ料理のレストランに向かって肩を並べたのでした。