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2つ折りの携帯電話の機種さえ珍しかった頃のゲイの出会い
みなさんは、ゲイ男性がどのように恋愛対象相手と出会っているかを知っていますか?
多くの場合、ぱっと見てわかる男女同士とは違い、ゲイ同士は相手が見た目ではわからないのでは、と思うのではないでしょうか。
現在だとスマホのGPSで近くにいる他のゲイがわかるグラインダーやガイスパイなどマッチングアプリがありますが、携帯電話が2つ折りの機種さえ珍しかった頃、イカホモ(いかにもホモ=見た目で明らかにゲイだとわかる人)ならまだしも、mixiなどの掲示板や魔法のiランドのHPやメールマガジンなどを通じて出会いを求めるのが一般的だったと思います。
僕もその1人でした。
これから、そのような携帯さえ珍しかった時代に、ゲイがどう出会っていたのかという僕の体験談を、いささかノスタルジックに語っていきたいと思います。
自分の好みが分からない
掲示板などのツールを使おうと思った時の僕のねらいは、「恋人が欲しい」というよりは「自分の好みを知りたい」という気持ちが強かったのが正直なところでした。
というのは、僕は異性に恋愛感情を持った記憶がなかったからです。
異性をかわいいなとか、もっとしゃべっていたいなとか思うことはあったし、告白されたことも付き合ったこともありましたが、異性とキスやセックスをしたいとは思いませんでした。
僕は気が強いサバサバした性格で自立心の高い女性が好きなのですが、その女性が女性らしい面を自分に見せたり、僕のことを男性として求めてくると、一気に気持ちが引いてしまい、「ああ、やはりこの人も女の人なんだ」と思い知らされたような気持ちになりました。
そんな時には、自分はこの人とずっといい関係でいたいのにと勝手にも裏切られた気持ちにさえなりました。
異性に対する僕の正直な気持ちは、ずっといい友達でいたいということなのでしょう。
初めての気になる人、リョウ
「自分の好みを知りたい」という気持ちで、男性同士の恋人や友人募集の掲示板で見つけた気になる人にサブアドレスから連絡をすると、すぐにその人と連絡が取れました。
1日に20~30通くらいのメールでやりとりをし、2~3週間ほど続いた時に、相手から会わないかと誘われ、どきどきして嬉しかったのを今もよく覚えています。
当時の僕はまだ高校生で、恋愛らしい恋愛をしたこともありませんでした。
加えて、異性に興味がない自分はどこか変だと思っていたから、ちゃんと相手にどきどきできる自分に喜んでいたのかもしれません。
最初の相手は、ガテン系の仕事をしていて、平日に会うため、いつも作業服で、茶髪の長髪にメガネをかけた27歳のリョウという人でした。
リョウは背が175センチくらい、細身で顔つきは全体的に鋭い感じでしたが、いつもニコニコしていたので、初対面でも怖いとは思いませんでした。
リョウに最初にあったのは、よく晴れた初夏の日で、海を見たいと言った僕の希望に応えて、コンビニで弁当を買って、一緒に海に行き、お互いが自己紹介をした後は、高校では何が流行っているとか、地元のカラオケはボロボロでやばいとか他愛もない話をしました。
防波堤から海を眺めながら、日が見えなくなるまで延々と話を続け、その後はリョウが地元の駅まで送ってくれました。
彼は、別れ際もずっと車の窓から笑顔で手を振り続けてくれました。
その日の晩の僕は、ずっと話していた癖に、その内容は詳しく覚えていなかったけれど、僕が話している間、リョウがずっと笑っていた顔が忘れられませんでした。
リョウとの別れ
彼とはその後2年間ほど、1ヶ月に1回ほどの頻度で会い続け、カラオケに行ったり、ドライブしたり、ファミレス(ファミリーレストラン)にいったりしましたが、僕が高校を卒業するのと同時かそれよりちょっと前くらいの時期くらいに、何となく会わなくなりました。
僕はリョウが好きだったと思うし、リョウも僕が好きだったと思いますが、僕たちがなぜ会わなくなったのかははっきりとはわかりません。
僕たちの間では、おそらく問題がなかったと思いますが、リョウと会えたことで自信がついた僕が掲示板を続けていたこと(それはおそらくリョウも一緒でした)、そして高校卒業をきっかけにリョウと会っていた土地を離れることがきっかけになったのではないでしょうか。
最後に言っておくと、僕とリョウはずっとプラトニックな関係で、キスどころか手を繋ぐことさえありませんでした。
肩を近づけて笑い合うのが楽しくて、嬉しくて、それ以上をしたいとは思えなかったのかもしれません。 現在から振り返れば、これが僕のゲイとしての最初の恋愛体験談でした。
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