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掲示板を通しての出会い 大学生編
前回はこちら。
インターネットを通して出会いを求めることは、最近ではあまり珍しくなくなってきたように思います。
恋活(恋愛活動)や婚活(結婚活動)などの言葉が一般化し、僕の周りのノンケの友だちからも、ちらほらと「サイトに登録している」や「掲示板を使っている」という声を耳にします。
もちろん、堂々とサイトや掲示板を使っていると言えるかどうかは、その人との間柄や性格、その場所が居酒屋か職場かなどにもよるでしょうが。
僕が大学生になってからも、インターネットの出会いに対する世間の抵抗は、今よりもう少し強かったように思います。
これまで僕が高校生の頃の恋愛にまつわる体験談をしてきましたが、今回からは大学生の時の話をしていこうと思います。
大学生になった僕は、片田舎である地元から都内に出るまでの通学定期券を手に入れ、行動範囲を一気に広げました。
通学時間が2時間近くになった僕は、相変わらず携帯電話を覗き込み、熱心に掲示板を見て、たまに気になる相手にメッセージを作るのに時間を費やしていましたが、そのことは誰にも言えない秘密でした。
掲示板が同性の恋人や友人を募集するための類のものであるのだから、なおさらそうでした。
沖縄育ちのダンサー、バル
大学に通う道にだいぶ慣れてきたある日、僕は自分の通学途中にある駅の近くに住んでいるというダンサーの人と掲示板でやりとりを始めました。
その人は沖縄から上京してきている人で、ここら辺では見られない自分の名字であるトウバルの一部を取って、バルと名乗っていました。
バルはメールに絵文字をよく使い、1日に何度も連絡をしてくれました。
バルから送られてくるメールの最初の内容は決まっていて、「今何してる??」と絵文字をたくさん使って送られてきました。
バルとのやりとりを始めて何週間か経ったある日、いつものように大学に向かうと、着いた先で急遽今日の講義は休講という知らせを受けました。
がっかりしてバルにメールをすると、彼は今日の仕事が夕方からだと言うので、僕たちはその日に初めて会うことになりました。
ジャニ系=好みじゃない?
待ち合わせの改札前に現れたバルは、浅黒の肌に、ダンサーらしくがっしりした体型で、大きめのリュックとキャップの下に巻いたバンダナが特徴的な男性でした。
僕を見つけるとバルは、「ジャニ(ジャニーズ)系だねー」とのんびりした口調で言いました。
ここで補足しておくと、ゲイの言うジャニ系は、世間一般で言われるような「ジャニーズ系=かっこいい・褒め言葉」という意味合いでは必ずしもなく、単純にその人の系統を指す意味で使われます。
ジャニ系とは、細身、中性的、長髪などを指す時に使われ、当時のゲイ業界ではあまりモテませんでした。
ただバルからすると、ジャニ系と言ったのは、好みではないという意味ではないといっていました。
バルとはその後、公園に行き、石造りの建物の近くに座って何時間か話したり、のんびり散歩したりしました。
時折、彼のつけている爽やかだけど時々甘く香る、いかにもメンズらしい香水の匂いが印象的でした。
初めてのお付き合いと謎の別れ
バルとは、その後も何度か会い、何度か会ったその季節にしては肌寒い日に、付き合い始めました。
人生で初めてのちゃんした付き合いで、僕は、自分が男性と付き合えるということに少し酔っていたのかもしれません。
彼と付き合うようになってからは掲示板を見るのも封印し、ちゃんと彼と向き合おうとし始めました。
とはいえ、付き合ったからといはいえ、バルとの関係にこれまでと比べて大きな変化が生じることはありませんでした。
人通りの少ない場所でひっそりと手を繋ぐようになったことと、彼の家に泊まりに行った時に抱きしめられたことくらいでしょうか。
付き合って1年ぐらいが経った後に、さすがに物足りなくなった僕が「セックスしないの?」と彼に尋ねたら、「セックスしたいの?俺は(しなくて)いいよー」と言われ、拍子抜けしていまいました。
僕の態度の変化に気づいたバルが「じゃあ代わりに(僕の)エッチな写真くれない?」と言われ、正直、彼が何を考えているのかわからなくなりました。
その日はその後、どう帰ったのかよく覚えていません。
ですが、その日を境にバルとの関係に距離が生じたのは確かで、しばらくすると、自然と連絡をしなくなりました。
なぜ彼が僕とのセックスを拒んだのに、エロい写真を欲しがったのかは、ビデオや写真はいいけれど、実物だとダメだとか、本当はノンケだったのかと色々考えましたが、彼とのことは未だに納得のいく説明を付けられていません。
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