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友人からアプローチされた話【体験談】

前回の記事の続きです。

彼の突然のアプローチ

股座をやわやわと握ったり離したりしていた彼の手に、僕はすっかり気が動転してしまい、身体を屈め、小さくなることで身を守ろうとしました。

僕は、けいちゃんに好意を抱いていましたが、彼がなぜ自分にそのようなことをするのか、自分の好み(性的指向)を話したわけではないのに、誰かから聞いて、全くの興味本位でやっているのではないかとわけがわからなくなってしまったのです。

僕がひたすら身体を強張らせていると、けいちゃんは小さく「ごめん」と謝り、理由を説明してきました。

彼曰く、共通の友人から僕がゲイだと聞いていて、自分もゲイの友達とヌキ合った経験があるから、またしたいと思っていた。

自分は男性も女性も好きだ。

僕のことは好みだと思っている、とのことでした。

事情は理解できたけれど、すっかり萎縮しきっていた僕は、「理由はわかった、けど今日じゃない日にしよう」と口約束をして、その日は今度こそ床につきました。

翌朝、けいちゃんのせめてものお詫びの気持ちなのか、バラの入浴剤を浮かべた風呂を貰い、僕は彼の家を後にしました。

彼との初めてのセックス

けいちゃんに次に会ったのは1週間後くらいだったと思います。

その日は論文の手伝いはせず、お昼を彼の友人の店に食べに行って、そのまま彼の家に行きました。

今日の仕事は休みを取ったという彼と、まだ昼間だった部屋を真っ暗にしてセックスをしました。

暗い部屋の中で吐く息は、扇情的で行為の間中、緩い熱がずっと燻っているみたいに身体を焦がしていました。

それは今までに経験したことがないような感覚で、行為中の相手をかわいいと思ったのもこれが初めてでした。

その後、軽くシャワーを浴びて、脱いだ衣服を適当に拾い集めた後、また一緒に外出して夕食を取りました。

夕食の後も同じ家に帰り、彼と一晩を過ごしましたが、話が弾んだ他は至ってふつうな夜でした。

お互いにパートナーになる

その出来事から数ヶ月も経たないうちに、毎週ごとに増えていっていた僕の荷物がけいちゃんの家の半分を占めるようになりました。

僕は1時間かけて、片田舎に帰るのを止めました。

僕の住所が変わったのです。

彼の家は僕の家に、僕の家は彼の家になりました。

彼は最初、僕を同居人と呼んでいましたが、次第にパートナーと呼ぶようになりました。

僕のパートナーはもちろん、けいちゃんです。

僕たちは互いのことを恋人や彼氏とは呼びませんが、パートナーと呼んでいます。

パートナーは、一緒に生活を助けあっていく大事な人という意味です。

僕がなぜ彼を尊敬できるようになったかに対して、疑問に思う方もいるかもしれませんが、今まで好意を持ってきた要因もさることながら、彼が感情や出来事を逐一言葉で説明しようとするところが自分の性に合っていると思うのです。

それが彼を尊敬するきっかけになった自分の好みなのではと思います。

ゲイとしてパートナーと共に生きる

これまで僕は、異性に恋愛感情を抱けない自分が誰かを好きになれるのか、そしてそのような僕は一体何(誰)なのかをお話してきました。

今の僕は自分がほとんどゲイだと思っていて、そして好きな人がいます。

現在の僕には、10年を共にする4歳年上の同性のパートナーがいて、互いの家族に公認され暮らしています。

僕は自分には知らないことを知っていたり、できないことができる彼を尊敬していますし、それは、おそらく彼も同じだと思います。

彼と僕は一緒に生きていますが、それぞれが違う職業についていて、自分のしたいことを最優先にして生きているように思います。

わりとお互いが忙しくて、僕たちの最近の楽しみや喜びは、映画を観に行ったり、飲みにいったり、テレビを見たりするくらいになってしまっています。

ですが相手が困ったり、弱ったりしている時は、相手の力になろうとして支え合っています

今の僕たちは、セックスを最後まですることがほぼありませんが、お互いを好きだと思っていて、尊敬しあっていると思います。

激しく相手を求め合うという意味での恋愛関係ではありませんが、恋愛の捉え方を変えることで、僕たちの恋愛関係は今も生き長らえているのだと思います。

そして僕は、これからも彼とのこのような関係を長続きさせていこうと思うのです。